目の中は水で満たされており、目の中には水の出口と入口があります。目の袋のなかに水がいっぱい入っていると目が固くなり、水が少ないと目がぺこぺことなりやわらかくなります。その目の固さに目の奥の神経が負けてしまって神経が痛んでしまい、見える範囲が狭くなっていく病気を緑内障といいます。
ゆっくり進行し、一旦見にくくなった部分は治療しても元には戻りません。
端の方から見にくくなるため、自分で気がつくことはほとんどなく、検診で異常を言われたり、たまたま眼科を受診して見つかることが多いです。
自分で気がつくほど見にくくなっていると、かなり進行してしまっていることが多いです。
まずは点眼薬の使用により、目の固さをやわらげ、病気の進行を遅くすることが大事です。
進行を抑えるのが、緑内障の治療となります。
緑内障は、発症したら一生付き合っていかなくてはならない病気です。
そのため患者様お一人お一人に合う最適な治療計画を立て、医師と患者様が一緒に治療に取り組むことが重要となります。
まずはしっかりと検査で状態を把握し、治療方法を選択していきます。
緑内障は、眼圧検査、眼底検査、視野検査、光干渉断層計で診断します。
多くの場合は眼圧を下げる効果のある目薬を点眼し、病気の進行を抑えます。
レーザー光線を当てて、房水の流れを改善することで眼圧をさげる手術です。外来診療で点眼麻酔をして行います。
手術によって水の出口にあたるフィルター部分を切ったり、水の新しい通り道を作る手術です。