「選定療養」という枠組みで多焦点眼内レンズを用いた白内障手術において手術費用が保険適用されるようになりました。
国内で認可された多焦点眼内レンズは、2020年3月まで先進医療として扱われ、手術費用と眼内レンズは完全自費診療でしたが、2020年4月より、手術費用部分のみ保険が使用できる「選定療養」になりました。
白内障手術自体は健康保険適応となり、多焦点眼内レンズを選択することで増える費用についてのみ自費で追加費用をお支払いいただくことで手術をおこなえるようになりました。
具体的には、多焦点眼内レンズを使って白内障手術を受ける場合、通常の白内障手術の自己負担額(3割負担の方で片眼約4万円)に、多焦点眼内レンズを使用するために生じる差額(レンズの種類によって15万から29万円)を選定療養費としてお支払いいただくことになります。これまでのように全額が自費診療ではないため、負担は軽くなります。